残された時間

オーディオ、音楽、あと適当に

サイモン&ガーファンクル『明日に架ける橋』から

今週のお題私のプレイリスト」にのってみよう。

 

物心ついた時には、家でこのレコードを聞いていたと思う。

まだ実家にあるはず。

自分の洋楽志向を決定づけた1枚かもしれない。

そんなアルバムの収録曲から……

 

1 「フランク・ロイド・ライトに捧げる歌」

詳しくは知らないが、フランク・ロイド・ライトは建築家で「旧帝国ホテル」を設計した人。

20年位前に愛知県にある明治村に行って、「中央玄関」を見たとき、なぜか惹かれるものがあって、1時間近くウロチョロしていたように思う。


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このライブバージョンだとイマイチな感じだが、アルバムバージョンがなかったので仕方なく。

 

2 「ニューヨークの少年」

同じくアルバムの収録曲から。

特に思い入れがあるわけではない。

「明日に架ける橋」「コンドルは飛んで行く」「ボクサー」といった曲たちは、ラジオでもよくかかっていたので聞き飽きた。

そんな中、この曲が持つ雰囲気は今でも好きである。

 

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この曲をYouTubeで検索したとき、エブリシング・バット・ザ・ガールのカバーも候補曲に現れた。

聞いてみたら、これまた良かった。

 

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この曲、エブリシング・バット・ザ・ガールのベスト盤『ホーム・ムービーズ』に入っているそうで、ポチるのを我慢している。

 

3 エブリシング・バット・ザ・ガール「イーチ・アンド・エブリ・ワン」

エブリシング・バット・ザ・ガールといえば、やはりこの曲だろう。

 

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『明日に架ける橋』1970年。

「イーチ・アンド・エブリ・ワン」1984年。

そしてこの5年後の1989年の今日、中国では……

 

4 ジュリア・フォーダム「チャイナ・ブルー」

 

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この曲が収録されているアルバム『ポースレイン』がリリースされたのは1989年である。

 

 

マスタリングの違い

今回もCDのリマスタリングというかマスタリングの話。

取り上げるのはこのアルバム

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当該アルバムは、Discogsによるとアナログレコード、カセットテープ、CD等200以上のバージョンがあるらしい。

www.discogs.com

これが欲しくて、例によって中古の国内盤ファーストプレス(1987年)を狙ったのだが、高い。

で、再販もの(1989年)を手に入れた。

帯を見たら、新リマスターなどとうたっていなかったので、ファーストプレスと同じマスタリングだろうと思っていた。

 

その後、マスタリングの違いが気になってネットで調べてみたら、あるサイトに出くわした。

www.forums.stevehoffman.tv

いわゆる掲示板なのだが、当該スレッド主が所有しているファーストプレスの日本盤と違うマスタリングについて情報を収集したかったようだ。

スレッド主は、4種類のバージョンについて(おそらく所有して)調べて結果を載せている。

各バージョンについて、自分が購入した再販国内盤と合わせて表にしてみた。

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各バージョンの概要(リリース年はDiscogsによる)

スレッド主は、各トラックのピーク値と合わせて、CRC値なるものを載せていた。

そこで、Exact Audio Copyを使って、各データを計測してみた。

まずはピーク値。

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ピーク値の比較

やはり、自分が買った再販国内盤は、ファーストプレスと同じマスタリングだ、と思ったのだが……

それにしてもこのピーク値のバラツキ、とりわけCCD 1371の低さが目立つ。

さて、CRC値なのだが。

そもそもCRC値が何なのか、ネットで調べてみたが、コンピュータに疎い時分には意味が分からなかった。

しかし、同じトラックなら、ファーストプレスと再販盤は同じCRC値が返ってくるのではないか?

ファーストプレスと再販盤のCRC値を比較してみた。

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CRC値の比較

はい、見事に違う値だった。

(一応自分のものについては、読み取りテストを3回繰り返している。ピーク値、CRC値いずれも3回とも同じ値だった)

 

ファーストプレスは一体どんな音なんだろう?

スレッド主は、「Harry's vocals were piercing in places. I did not enjoy the listen. (ハリーのボーカルは所々耳に刺さってくる。聞いていて楽しめない。)」と書いている。

 

自分の再販盤は、ボーカルはもちろん、楽器についても「耳に刺さるような」音はしていない。

音圧も高過ぎることもなく、聞いていて普通に楽しめる。

ファーストプレスを諦めたとき、手に入れられない悔しさがあったが、結果的には良かったようである。

リマスタリング

一度買ったCDを売って、リマスター盤を買ったものの、その音のひどさに耐えられなくて、最初に持っていたCDを買い直したアルバムがこれ。

 

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1993年盤

 

ひどい音だったのはこれ。

 

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2009年盤

 

音圧を上げるだけでなく、色々いじって、肝心なボーカルが埋もれてしまっていた。

不自然極まりない。

 

このアルバムの8曲目「Piece of My Wish」の波形を比べてみると……

 

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1993年バージョン

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2009年バージョン

 

同じ曲だが、明らかに波形が違う。

聞けば違いがよくわかる。

 

2009年盤には「Pride」が追加されているが、このアレンジがまたひどい。

これではミュージシャンが可哀想である。

 

センスのなさが音楽のもつ良さを殺すと思い知らされた一例。

中古CD

最近、中古CDを買うことが多くなった。

昔好きだった音楽で、手元にCDがないものをネットで探して買う。

買う基準は、

①  一番最初に販売されたもの 

② 元の価格と比較して安いもの

③ 国内盤

 

①について。

古いCDは再販されることが多い。

最新リマスター盤などと称して「音の良さ」をウリモノにすることもよくある。

しかし、リマスタリングが「音の良さ」につながるとは限らない。

実はその逆のパターンが多いのではないか? と疑っている。

一時期、自分もリマスタリング=高音質を信じ、手持ちのCDを売って、リマスター盤をあらためて買い直していた。

本当にもったいないことをした。

 

②については、プレミアムが付いてやたら高い中古盤には手を出さないだけのこと。

 

③について。

基本的に新譜はオリジナル至上主義で輸入盤を買う。

しかしCDが販売されて間もない1980年代前半は、Discogsで調べると、CDアルバムの最初の販売が日本だったりすることもある。

こうなるとどれがオリジナルなのかわからない。

また、自分が欲しいと思う中古CDの場合、最初の販売が30年以上前ということが多い。

これだけの年数が経つと、物理的な劣化もそこそこあると思われる。

国内盤なら劣化の程度が、輸入盤のそれと比べて低いのではないか、と勝手に思い込んでいる。

 

で、音の方だが……

総じて音圧が低い。

その分、無理がないというか、自然な感じがする。

これがいい。

中には高域が強調されていて、しんどいものもあった。

それはそれで「当時の音」として楽しめてしまう。

 

アナログレコードが見直され、売上が伸びているらしい。

自分は古いCDに魅力を見出しつつある。

 

オーディオに対するこだわり

ネット上で、ある方から「オーディオに対するこだわりは何か」と問われたことがある。

 あらためて考えてみる。

 

PC音楽を始めたころ、あるサイトの情報を必死に追いかけ、ちまちまと色々買い込んではシステムをいじりまわしていた。

音が変わるたびに喜んで、その再生音に自分なりに納得していた。

 

ある日、オーケストラ編成のクラシック音楽のコンサートに行くことになった。

コンサートの演目もちゃんと予習して当日に臨んだ。

音楽が始まって、音が鳴り始めたときの第一印象

「あれ?」

弦楽器も金管楽器も物足りなく感じ、拍子抜けしたのである。

 

その時、気が付いた。

「自分のうちのオーディオの音がおかしいのだ」

この日の体験が自分の中で「ひとつの基準」になったことは確かだ。

 

 今は集合住宅住まいでスピーカーから音を出して音楽は聴いていない。

音を鳴らすたび、階下の部屋の住民から何度も苦情(直接言ってくるのではなく、柱か何かを小刻みに叩く音)を受けるのだ。

小さい音で楽しんでいるつもりでも、音が下に伝わってしまっているらしい。

もっぱらヘッドホンでの音楽鑑賞である。

 

いわゆる金属音や刺激的な音が再生音にのってしまうと耳を直撃するので、不快きわまりない。

ハードロックも聞くが、ディストーションのかかったギターの音は不快ではない。

むしろ、これらの音に刺激的な添加物がのらないように気を遣う。

 

最近導入したSound Forge Proはこのあたりを抑えてくれるので、大いに気に入っている。

foobar2000の音も頑張っていると思うが、最近は薄っぺらく聞こえてしまうようになった。

Tunebrowserのビットパーフェクト:厳密の音も最初は気に入っていたが、長時間聞いていると耳が痛くなってくるので、ソフト自体アンインストールしてしまった。

 

最近、YouTubeで空気録音なるものをよく見かけるようになった。

今まで色々聞いてきたが、「これはすごい!」と思ったのは一つだけ。

残念ながら、今は削除されたようだ。

「あの音」は自分にとって理想の一つだと思う。